知財をプロモーションする ニッセイエブロ株式会社 石川茂樹

ニッセイエブロ株式会社
知財業界では耳慣れない企業かもしれない。
しかしこのニッセイエブロ、昨年開催された特許庁「夏休み子ども見学デー」で、ガリガリ君と弁理士きょうこ先生をプロモートするという大胆な発想を用い、参加者数前年度比154%という驚異の数字をた
たき出した仕掛け人なのだ。
※詳しくは特許庁ホームページの開催報告を見てほしい。

今までにない発想はしばしば賛否を巻き起こすが、難解とされ今一歩知名度が伸びない知財の裾野を広げる意味では大きな役割を果たしているといえる。
常識にとらわれず知財業界に新しい風を吹き込むニッセイエブロ株式会社とは

顧問の石川氏に話を聞いた。

復興とともに成長したニッセイエブ知財とビジネスのコミュニケーション

復興とともに成長したニッセイエブロ

ニッセイエブロは、昭和十九年に亀田英二氏が日本青写真工業社を創業したことに端を発する。青写真とは、鉄塩の化学反応を利用し光の明暗が青色の濃淡として写る写真・複写技法のことだ。当時は戦争の真っ只中。機械図面や建築図面の複写で青写真の需要が多かったのは想像に難くない。
終戦後、日本全体が復興に向かうとともに青写真の需要がさらに高まっていった。
やがて、ジアゾ式複写技法(青焼き)の登場とともに、複写の主流は青写真から青焼きによる青図へと移り変わる。
日本青写真工業社は新技術をいちはやく取り入れ、成功をおさめていった。

青焼き事業から広報プロデュース事業へ

青焼きで会社の礎を築いたニッセイエブロ。
終戦後の復興が完了するにつれ青焼きの需要は減っていったが、複写で培ったノウハウは実に多くの関連事業に有利なものだった。複写のみに留まることなく、マイクロ写真、印刷など幅広く事業を展開。制作物を一手に取り扱う企業に成長する。
制作物が出来上がったら湧き上がる当然の帰結。「物はある。どう相手に伝えるか。」
特に省庁との取引が多かったニッセイエブロは、省庁からの要望に応える形で広報全般を取り扱う企業へと変貌を遂げたのだ。

知財との出会い~コーポレートアイデンティティとは~

時代は高度成長期。一つの業態に多くの企業が林立するなか、企業は自社のアイデンティティを確立することに躍起になっていた。
復興に向けて大量に物が売れた時代は終わりを告げ、物を選ぶ時代、つまり製品の差異化競争が激化したためだ。
競争に勝ち抜くためには企業そのものが社会から認められる必要がある。
企業の歴史や理念、得意事業や技術などを分析してわかりやすくメッセージ化し、社会と共有する。CI(コーポレートアイデンティティ)の確立こそが、時代を勝ち抜くために必要な術だったのだ。
CIとは、企業のアイデンティティが体現されたロゴやシンボルマーク、独自技術や営業秘密など知的財産のかたまりといえる。
まさにこの時代、各企業が自社の知的財産の重要性を認識する契機だった。
石川氏は各企業が抱くニーズを素早くキャッチ。ビジネスチャンスと捉えた。
ニッセイエブロは、他社のCI構築を手掛けるという新たな分野に挑戦することで、知的財産に深い関わりを持つことになった。

知財とビジネス

「知財はもっと攻めに転ずるべきだ」
石川氏は語る。
商品のコモディティ化が顕著な現代社会において、商品の高付加価値を保ち続けるのはとても困難だ。また、高付加価値を持っているのに日の目を見ないものもある。テーブルに出揃わないかぎり発見してもらえない。今はそういう時代だ。知的財産をもっともっとオープンにしてビジネスチャンスを広げていくべきではないか。必ず新しい価値が発見できるはずだ。他者が認めてくれてこそビジネスになる。それを忘れてはならない。

これからのニッセイエブロ

ニッセイエブロはこれまで培ったノウハウを活かし、他社をプロモーションする企業へと成長していきたい。消費者に商品やサービスを分かりやすく伝え、販売を促進させるためには、消費者と企業間におけるコミュニケーションの構築が最も重要だ。幸いなことに、コミュニケーションのチャネル作りに必要なノウハウやツールをニッセイエブロは持ちあわせている。
だがそれだけでは足りない。もうひとつ重要な要素がある。それが知財だ。知財は、商品、ブランド、チャネル作り等あらゆる局面で密接に関わってくる。知財とビジネスをうまく昇華できなければ、このさき勝っていくことは出来ないだろう。
知財をプロモーションする、ニッセイエブロの新しいかたちだ。

プロフィール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・
名前 石川 茂樹
肩書 ニッセイエブロ(株) 顧問
   NPO法人平和の文化東京ユネスコクラブ 専務理事
   NPO法人サスティナブル創造研究学会 理事
   クリエイティブ・エージェンシー・コンソーシアム(任意団体)事務局長
最終学歴 千葉商科大学商学部
主な業務履歴 飯山市戸狩温泉訪日台湾人インバウンド支援業務、
       全国商店街支援(最新事例ニュースのデイリー配信、PR誌の編
       集など)業務
       福生市定住促進支援業務
       などのプロデュース
趣味 街歩き
その他 夏は札幌、冬は台北、春秋は柏の自宅でBBQが夢
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